「稲城の自然と子どもを守る会」による稲城市議会への分離信号設置を求める陳情が平成13年3月15日、稲城市議会建設環境委員会で全員一致で採択されました。
交差点における歩行者への危険を道路交通のやむ得ない危険性と容認しつづけたこれまでの車優先の施策に、稲城市民の代表は「是正すべき問題」とはっきり意志表示されたものと言えます。
稲城市議会に分離信号設置を求める陳情は、3月15日に建設環境委員会で審議されましたが、なんと、全員一致で賛同→採択されました! 最終的には29日の本会議でもう1度採決されて決まりますが、委員会での結果はめったにくつ
がえることはないようです。
議員と行政との質疑では、はじめのうち助役は「交通渋滞による排ガス増加、騒音増加、信号待ちが長くなることによる信号無視の危険、待避空間がない(場所によって)」等のデメリットを口にしていました。
が、交差点での事故の多い現実、警察庁の分離信号推進方針などに話が及ぶと、道路管理課課長は「分離信号にすれば事故が減ることは間違いないと認識している。警察庁に問い合わせたが、警察庁も推進の方向にあるのは確かだ。専門家による信号システムの調査・研究委員会を設けて研究しているという。近いうちに研究結果を市町村に報告したいと言っていた。」
と述べ、
「議員のご判断で方向が決まれば、それに従う」とまで言いました。
あとである議員から聞いた話では、陳情提出当初は不採択になりそうな気配だったそうです。それが途中から、行政側の態度が前向きになり、保守系も全員採択に回ったようです。行政が前向きになったのは、警察庁が推進の方向であることを確認できたからではないかと思います。また、船橋市議会での陳情採択、千葉県千城台での実施など、先例があることも大きいと思います。保守的な風土の市ですから、この追い風なくしては、採択されなかっただろうと思います。
ご連絡下さいました足立様は
「ともかく、保守風土の稲城でも通ったのですから、他の市町村でも要望すれば通る可能性は大だと思います。」
「今回陳情が通っても、市が都や公安委員会にどれくらい働きかけていくか、監視が必要だと思っています。」
と述べておられました。