分離信号 八王子市議会 傍聴記 No2

歩行者事故防止研究会 長谷智喜
  
八王子市議会「低俗ヤジ議員」存在

 12月2日 市議会を傍聴させていただきました。

 平岡晴子議員は「分離信号問題」を「人の命の命題」として議会に提出してくださいました。が・・・・・

 平岡議員が一般質問の中で、「分離信号の本の一部を紹介いたします」と述べたところ

 「紹介(本の)などしなくてもいいよ!」とヤジさらに、第三回目の質問冒頭では

 「(市の答弁で)まだ分からないのか!わからないやつは出てけ!」

 さらに平岡議員の質問が終了すると、これをちゃかすように

 「よし!わかった。」「わかった!」「よし!」「よし!」などと、声をあげる者がいるではないか!!なんと八王子の市議会には、子供の命の問題にさえヤジを飛ばす低俗なヤジ議員がいたのです。この一般質問は、有権者の家族らの命の安全について質問を行っているというに・・何ということでしょう。

 このヤジ議員、選挙戦の笑顔とは裏腹に、有権者の皆様からの票を頂いてこの場に来ているということを忘れてしまったのでしょう。私は、有権者の票を頂き議会に望む者の発言は、質問であれ、ヤジであれ公職の上での発言考えております。

 従って、再度このようなヤジを飛ばす者がいれば、公職の言葉として実名をあげ、有権者の皆様方にお知らせする所存です。

 このような訳でこの度の「人の命を命題にした分離信号一般質問」は、子どもたちの事故原因を飛び出しと主張してやまない市担当部長の事務的な答弁とも相まって、心ないヤジ議員のため十分な理解が得られなかったようです。おかげで八王子市では、多くの市民が願う子供たちの通学路の安全性向上はおあずけのようです。

  しかし、議会のあと、心ある議員さんがすぐに平岡議員に接触をもち「分離信号」の本を貸して読ませてくださいと言ってこられたとのことです。

 歩行者優先を旨とした安全な交通環境、子どもの命を守る分離信号は、政党・政派をこえ、議論されて頂きたいものと念願いたします。分離信号質問、第2弾がでましたら、また皆様へご報告させていただきます。


ヤジ議員の裏側で繰り返される青信号事故

 さて、議場から自宅に戻り心ないヤジ議員の言葉を思い起こしていたところに、突然電話が入ってまいりました。電話の主は、佐賀県の○○さん。

 お話しの内容は、本年8月8日、学校帰りの○○さんのご令嬢(小5)が左折してきたクレーン車にひかれ亡くなったということでした。むろん即死です。○○さんは、地元佐賀新聞に掲載された「分離信号」の書評から拙著を知り、右左折事故の真相がわかり電話をかけてこられたとのことでした。
 電話の主である被害者のお父さまは、事故の時なんとクレーン車の数台あとに続いて並んでいたとのことでした。いきなり前の車が動かなくなったので、なにかなとおもって見たら事故だった。被害者はと目をやると、そこには無惨に蹂躙された10歳の我が子、我が娘がいたという・・・・・・・。
 非分離信号(一般交差点)の交差点構造は、歩行者にしかなり得ない我が子の命を他人(右左折車両運転手)の注意力に委ねているところです。青信号の右左折事故では、一緒に横断している親の目前で子どもが命を奪われることも珍しくはありません。ようするに、非分離信号の青信号は安全の裏付けがまったくないという証です。

 このように青信号右左折事故は、一見平和そうに見える交差点の裏側で非分離信号を維持するための人柱のように日々発生しています。

私たちは、これを、歩行者への危険性を放置するがため当然の如く発生する

「行政が容認する歩行者への構造死」

と厳しく批判しております。

 平岡議員の一般質問は、このような事故を防止するため、市としても担当行政に働きかけ「分離信号」の導入を真摯に検討し、子どもの命が守れる安全な交通環境を模索しよう、というものだったのです。それにしても、心ないヤジ議員、子を持つ親たちの敵ですね。

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