速 報

岐阜市議会、分離信号 一般質問

平成12年3月14日
無所属クラブ 田中成佳(まさよし)氏

   拙書を紹介する田中議員        自作図で交差点の危険性を示す田中議員
                         当日の市議会映像から(岐阜放送)


去る、平成12年3月14日、岐阜市議会の一般質問において、「交通安全対策について」と題した「分離信号を求める一般質問」がありました。

議場では、歩行者を巻き込む青信号の右左折事故から交通弱者の命を守ろうとする田中議員の熱意に満ちた質問・説明に、全ての方が真剣に聞き入っくださいました。


傍 聴 記

 3月14日 火曜日 岐阜市議会では、岐阜放送のテレビカメラが回る中、本会議が開催されました。午後一時からは、岐阜市新年度予算や都市緑化推進施策、名鉄問題とともに、危険度の高い交差点に「分離信号」の導入を提案する、無所属クラブ、田中まさよし議員の一般質問がありました。

 心ある議員さん方が劣悪な交通環境を直視し、分離信号の導入を求めて、一般質問が行われた議会は、千葉県船橋市朝倉幹春氏、千葉県市川市、東京都八王子市につづきこれで四件目です。

 田中議員は、一向に減少しない交通事故件数の現状や、交通ルールをきちんと守っていても子どもや老人がなぎ倒されるようにして犠牲になる交差点青信号事故の実状を訴え、担当部署に、この状況をどのように認識するのか、質問を行いました。

この質問の回答として教育長や土木部長から

・事故原因は子どもの飛び出しです。

・安全設備としては信号機の設置や歩道の整備を推進している

などとしたいたって事務的な答弁がありました。

 田中議員は、分離信号ホームページの、類似別死亡者数の同心円グラフを担当者に配布し、同率で発生する事故、人の過失について説明を行いました。

 さらに、二回目の質問では、教育長が事故原因を子どもに求めた答弁を問題と指摘、段ボール描いた交差点の図をかかげ、「非分離信号」の交差点では、横断者の命が右左折車両の注意力に委ねられている現状をわかりやすく説明し、分離信号の必要性を訴えました。

 まずは学校周辺にあって大型車両の右左折が頻繁に見られる、危険度の高い交差点を再点検し、分離信号化について、担当部署に対応を求めました。

 岐阜市議会では、青信号歩行者の安全を守ろうとするこの発言を誹謗する者はなく、子どもたちを右左折事故から守ろうと願う田中議員の訴えは、議場内のすみずみに響きわたりました。

二回目における土木部長の答弁は

 分離信号にすると、歩行者の安全性が高まるとしながらも渋滞などの発生が懸念される、他の部署と協議しますと相変わらずお役所的、事務的で不満が残るものでした。

しかし、それに反し教育長は、

「分離信号が有効なことがよくわかりました」
「子どもたちに事故原因を求めたように聞こえたのは申し訳なかった。そういうつもりでいったのではありません」と前言を翻し「できるものなら(前向き)検討してみたい」と子どもの安全のため積極的に分離信号導入を考えたいと言う感動的なものでした。


田中議員、質問最終のことば

「どうかみなさんの手で、
子どのもの命を救っていただければと思います」

次回は、分離信号関係の質問・答弁の全文を掲載予定


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