2002年3月4日
上川橋交差点ついに分離信号化実施!
各地で分離信号実施交差点の情報が伝えられる中、平成14年3月4日、分離信号運号の原点であった「上川橋交差点」の分離信号化がついに実施されました。
まさに歩行者優先を求める国民の声に押されての信号改善です。
足かけ10年にわたる分離信号運動の訴えは、私ども遺族の憤りの訴えだけではなく、車優先の社会の中で、人間としてのあるべき姿を追求し、真摯に子どもたちを守ろうとする良識ある大人としての主張でした。
私どもをあたたかく支えてくださり、分離信号を社会問題化させてくださいました皆様方に、心から御礼申し上げます。
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歩行者事故防止研究会
長谷 智喜・かつえ
qzq02430@nifty.ne.jp
子どもの命を守る分離信号 ホームページ
http://www05.u-page.so-net.ne.jp/kb3/t-hase/
安全は 人とクルマの 分離から
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上川橋交差点分離信号設置 報道記事紹介
2002.3.9 讀賣新聞 あの交差点が分離信号に 【恩田 和】
2002.3.14 毎日新聞 安全な交差点みんなの願い【江刺正嘉】
事故から9年「歩車」分離信号
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讀賣新聞 2002.3.9 多摩
あの交差点が分離信号に
長男亡くした長谷夫妻 10年目、訴え実る
八王子
右左折車から横断者を守る「歩車分離信号」化運動の原点となった十年前の事故現場が、待望の分離信号になった。八王子市上川町の小さな丁字路「上川橋交差点」。ここで長男の元喜君(当時十一歳)を亡くし、運動を始めた同所、病院職員長谷智喜さん(48)、かつえさん(48)夫妻は、「十年越しの悲願がかなった。今後も運動を続けたい」と感無量の思いをかみしめている。
一九九二年秋、青信号で横断歩道を渡っていた元喜君ば、左折してきたダンプにひかれて死亡した。「信号を守ったのに、なぜ」。
遺品のランドセルから、「信号はなぜあるの? 交通事こにあうから」と書かれた元喜君手作りのなぞなぞカードが見つかり、夫妻は無念を募らせた。
「歩行者の横断中は自動車側の信号をすべて赤にする分離信号の設置を」という夫妻の訴えは、署名活動、本の出版、講演を通じて広がりを見せ、「歩行者の命
が軽視されている」と、千葉、神奈川、埼玉、大阪など各地で呼応する市民運動が起きた。千葉県船橋市では三年前、市議会が分離信号化の陳情も採択した。
当初は「渋滞の原因になる」と消極的だった警察庁も昨秋、まず全国百か所の交差点を分離信号化した。ただ、これらは大きな交差点が中心。「要望が強いの
は住宅地の通学路」 (智喜さん)だが、事故の翌年に自治会などから地元警察に要望していた元喜君の現場も、「歩行者が少ない」と対象外だった。
その信号が今月四日、特段のセレモニーもなく、ひっそりと押しボタン式の分離信号に改められた。導入について警視庁は「付近のトンネル開通に伴う交通量増加のため」と説明する。
「住民の要望が通った意義は大きい。やっと元喜に長い報告ができる」と言う長谷さん夫妻は、「危険な交差点はまだたくさんある。有効な事故防止策とし
て、これからも運動を続けていきたい」と意欲を燃やしている。
【恩田 和】
【写真】
新たに設置された押しボタンの横に立つ長谷智喜さん(八王子 市上川町の上川橋交差点で)
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毎日新聞2002年3月14日
安全な交差点みんなの願い
事故から9年「歩車」分離信号
「やっと」愛児の墓前に父が報告
歩行者が青信号で通行中、交差点の横断歩道を右左車が横切らないようにする「歩車分離式」信号機が東京都八王子市の事故現場に今月初め、設置された。この交差点では9年前、小学生が死亡し、警察庁が分離信号の設置を推進するきっかけになった。父親の病院職員、長谷智喜さん(48)は「やっとお前の宿題に答えられたよ」と墓前に報告した。
長谷さんの長男元喜君(当時11歳)は92年11月、自宅近くの交差点の横断歩道青信号で歩行中、後方から左折してきたダンプカーにひかれた。
背負っていたランドセルから手作りのなぞなぞカードが見つかった。「信号はなぜあるの」の「なぞなぞ」と、「信号がないと事こにあうから(原文のまま)」という答えが書いてあった。長谷さんは「たとえ青でも、危険な信号が事故を招い
た」と思い知らされた。分離信号の設置を求める署名運動や、都などに信号機の管理責任を問う裁判で「青信号で横断歩道を渡る人を守るのは国の責任だ」と訴え続けた。
警察庁は、今年1月から全国100カ所に「歩車分離式」のモデル信号機を設置した。
【江刺正嘉】
【写真】
事故から9年を経て、設置された分離信号機のボタンを押す長谷さん=東京都八王子市で、江刺正嘉写す
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