(歩車分離信号 )

公開 「分離信号裁判記録」

「分離信号裁判」は、青信号を渡る子どもたちを構造死から守るため
信号システムの改善を訴えた日本初の行政訴訟です。

 一台でも多くの車を流すため、子どもたちの安全を求め分離信号の設置を願う2万人署名までも握り潰した警視庁交通管制課。このようなクルマ優先行政が唱える口先だけの注意論や交通教育などはもう聞きあきました。精神論は唱えるが、真の安全対策はおこなわない。毎年々、判で押したように死人(しびと)の山が築かれ、罪のない平和な家庭が崩壊されていくのも当然のことです。

行政の言うマナーやスローガンだけでは、子どもの命は守れない!

 このことを身をもって認識している私たちは、平成7年11月、3年もの長きに渡り働きかけた分離信号設置要望に見切りをつけました。この問題をより多くの方々に知って頂くため、東京都(警視庁)を提訴し分離信号運動の舞台を法廷の場に変えたのです。

これにより歩行者を巻き込む青信号右左折事故の実態を
「見せない、触れない、語らない」

としてきた行政も、重い口を開かざるを得なくなりました。ついに、人命への無策が明るみにだされたのです。しかし、司法は・・・国民の安全や歩行者への人権擁護より行政擁護を選んだのです。判決文には棄却の文字が記されていました。はたして、青信号を渡る子どもたちをクルマ優先行政の人柱として良いのでしょうか?まさに「歩行者おざなり」、市民感覚から遊離した法曹界ということができましょう。
 もしも、わが国に「陪審員制度」が導入されていたならば、良識ある市民感覚の司法判断がなされたことでしょう。
 この裁判記録では、交通の安全を「当事者同士のだけの問題」とする担当行政や司法の口上を、どうぞじっくりご観察ください。
 なお、この分離信号裁判にあたっては、各方面の方々から多くの心温まるご支援やご指導・ご鞭撻をいただきました。関係各位の皆様方に、この場をお借りいたしまして、厚く御礼申し上げます

                                  
平成12年2月28日

                        歩行者事故防止研究会  長谷 智喜

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